昨今の看護師の人手不足問題を解消するにあたり、退職理由についても考える必要があります。ここでは、看護師に多い退職理由をご紹介します。
日本看護協会が発表した「平成24年度都道府県ナースセンターによる看護職員の再就業実態調査」によると、看護師の資格を持ちながら仕事をしていない人の退職理由の1位は、「妊娠・出産」となっています。女性の大切なライフイベントであることから、1位になるのも当然の結果といえるでしょう。注目すべき点は、2位と3位が健康状態に関する理由ということです。2位が「身体的健康状態」、3位が「精神的健康状態」です。4位以降は、勤務形態や動労時間に関するものが多く、「時間外労働の多さ」、「家事との両立が困難」、「休暇が取れない」などが挙がっています。ただし、このような理由であれば、転職などで環境を変え、仕事を続けることは可能です。
調査結果には、精神的な負担による退職理由も多く見られます。主な理由としては、「医療事故への不安」や「責任の重さ」、「適正・能力に対する不安」といったものです。経験を積み、着実にキャリアアップをしていく看護師がいる一方で、不安を抱えて退職してしまう看護師もいることが分かります。また、女性が多いという職場の特性柄、人間関係がうまくいかず、退職してしまうということもあるようです。しかし、「子育てへの理解が得られて出産後も働きやすい」など、女性が多いことをメリットとしてとらえる声も少なくありません。
看護師の離職率は、他の産業と比較して特別高いわけではありません。そればかりか、女性の一般労働者の離職率よりも低い結果となっています。これは、看護師の需要が高いことに加え、資格職で一生続けられる職業の1つであることが理由として挙げられます。結婚や出産により、退職した後の復職も、比較的容易です。世界に例のない高齢化社会を迎えている日本において、看護師の需要は今後も増していくでしょう。
看護師に特化したお仕事情報サイト[ナースのしごとら]は、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)と大阪府・北海道の職種や勤務形態、雇用形態などから検索できる仕事情報一覧において、人気の「看護師の資格を活かせるお仕事」「未経験歓迎のお仕事」などたくさんの看護師求人情報を毎日更新しています。さらに長期、レギュラー、高時給のお仕事でも、お給料は「日払い」「週払い」「月払い」などご希望に沿った幅広いお支払スパンからお選びいただくことができるのが特徴です。ナースのしごとらにまだご登録いただいていない方も、もし気になるお仕事が見つかりましたら、お気軽にお問い合わせ・ご応募ください。